インデックス投資を深く理解したい人へおすすめの本3選

資産形成、節約、投資

初心者向け本で基本を学んだら、次は「なぜインデックス投資なのか?」をもっと深く理解していきましょう。
ここで紹介する3冊は、世界中の投資家に読み継がれている名著です。
最初は難しく感じる部分もあるかもしれませんが、繰り返し読んで知識を定着させてほしいです。
きっと他人の意見に振り回されない投資家になれるでしょう。

①敗者のゲーム(チャールズ・エリス)

現在の株式市場は取引の95%を機関投資家が占めており、彼ら自身が市場そのものになっています。
機関投資家同士が市場平均を上回ることを目指せば目指すほど、コストが掛かり結果的に市場平均を下回る運用成績になることが必然です。
個人投資家の運用成績は更に厳しいものになりがちです。特にデイトレードなどの短期売買は、「もっとひどいやめたほうがいい」と断言されるほどです。

著者はこの状況を、テニスの比喩で説明しています。
・プロのテニスでは、80%が自らのショットで勝ち取る「勝者のゲーム」
・アマチュアのテニスでは、80%が相手のミスで決まる「敗者のゲーム」

現代の資産運用はまさにこの「敗者のゲーム」です。勝つことを狙うのではなく、いかに負けないか(余計な取引を避け、コストを抑えるか)が成功の鍵となるのです。

つまり、私たち個人投資家にできる最良の選択は「市場全体に乗る」インデックス投資を長期で続けること—これが著者の結論です

僕はこの本に出会うまではたくさんある銘柄から10倍に上がりそうなものを探すような取引をしていて、当たり前のように負け続けていました。
でもこの本を読んで負けないことが一番の勝ち方だと気づいたんです。

②インデックス投資は勝者のゲーム(ジョン・C・ボーグル)

世界で初めて個人投資家向けのインデックスファンドを設定したバンガードの創設者であるジョン・C・ボーグル氏が書いた本です。

著者は株式投資で成功する戦略は、「市場全体のポートフォリオを有するインデックスファンドを取得し、永遠に持ち続けることである」と訴えています。
そしてコストを低く抑えることが重要なことを何度も伝えています。(コストはインデックスファンドの運用コストだけでなく売買のコストや税金も含まれる)

「株価は一時的に過熱したり暴落したりと現実(企業の本源的価値)から乖離するが、長期的には現実が勝るのだ。」
この事実を理解すれば、株価の一時的な上下にも一喜一憂せずに済むのではないかと思います。

この本を読めば、「どのインデックスファンドを選ぶべきか」自信を持って選ぶことができるようになります。

③ウォール街のランダムウォーカー(バートン・マルキール)

この本では「プロが市場平均を上回り続けることは至難だ」ということを、様々なプロの投資戦略と比較することで伝えています。
そしてリスクとリターンの考え方、分散投資の大切さを詳しく解説しているので個人投資家が取るべき正しい投資戦略が深く理解できます。

過去のバブル崩壊の話(オランダのチューリップバブル、世界恐慌、日本のバブル崩壊、リーマンショック、暗号通貨はバブルなのかどうか?)は短期間で大儲けする投機行動がいかに危険だということを気づかせてくれます。
長くて理解するのは難しいかもしれませんが、自信を持って長期運用していく知識が身につくと思います。

この本を読めば、短期的な儲け話に心を揺さぶられることなく、自分の投資を信じて続けられるはずです。

まとめ

投資に正解は一つじゃない

低コストのインデックスファンドを長期で保有する。
たったこれだけで、投資の三大原則「長期・分散・低コスト」を自然と実現できます
まずはこれを「ポートフォリオのコア(中心)」に据えるべきだと僕は思います。

名著を読んでたくさんの偉人の言葉に触れてきました。
そのうえで思うことは投資に唯一の正解は存在しないということです。

人によって性格も、リスク許容度も違います。
・アメリカと違って日本は債権の利回りが低いから「現金」を厚くしてリスクコントロールする。
・個別株はインデックス投資よりリターンが下がるかもしれないけど、夢があって楽しいから「サテライト枠」として少しだけ取り入れる。
・暴落時にキャッシュフローがあれば安心できそうだから税金分コストは増えるけど高配当株を取り入れる。

こういった工夫はすべてありです。自分の性格と向き合って無理のない投資スタイルでいきましょう。

大事なのは他人の意見に左右されず、すべて自分で納得して決めることだと思います。

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