「投資を始めたいけど、そもそも何から学べばいいかわからない」
そんな気持ち、私も投資を始めた頃強く感じたものです。
まず投資と言っても、初めての方は何を思い浮かべるでしょうか?
個別株?不動産?FX?信用取引?ビットコインなどの暗号資産でしょうか?
インデックス投資を思い浮かべる方は少数派かもしれません。
思えば四季報から始まり、個別株の選び方、チャートの読み方、ファンダメンタルズ(企業分析)の本にも手を出していつまでも負け続ける日々を過ごしてきました。
だからこそ私は片っ端から投資本を読み漁り気付けば100冊以上。
その中で再現性があり「初心者でも迷わず行動できる」と確信したのが今回紹介する4冊です。
これから投資を始める方は、ぜひこの4冊からスタートしてみてください。
投資初心者が本を読むべき理由
ネット情報だけでは断片的になりやすい
本なら体系的にまとまっているので理解が深まります。
ネット情報には有益な情報もたくさんありますが、同じくらい間違った情報もあります。
正しい情報だけを選ぶ知識があればいいですが、間違った情報を信じてしまった場合は例えば以下のような取り返しのつかない悲劇になってしまう可能性だってあります。
・長期投資前提で始めたのに売却してしまう
・投資詐欺に引っかかってしまう
・結局投資が怖くて始められずに、銀行預金のままインフレに苦しむ
・退職金が入り気が大きくなって少し大きめの金額で投資を始めたが大損して退場
・投機的(ギャンブル)な投資で大きく資産を築けたが自分は投資が上手いと勘違いしてしまい、後半で取り返しのつかない損失を出してしまった
など
お金の知識(マネーリテラシー)を身につける大切さ。投資で稼ぐという(木)だけの視点ではなく、資産形成全体という(森)の視点で見ることによって投資の必要性と安全に長く続けていく知識が身につく
投資はお金を増やすうえで強力な武器になることは間違いありません。
ただお金を増やすこと(投資)だけにフォーカスしても
節約の大切さや、浪費と消費を区別して考えるお金の使い方、「足るを知る」という精神の理解など資産形成全体の視点が抜けた状態で投資を始めてしまうと資産形成が出来ないばかりではなくすべてを失ってしまう非常に危険な状況になる可能性すらある。
お金はあくまでも、あなたや周りの大切な人が幸せにいきるための手段であって、決して目的ではありません。
お金が満たされることによって、健康や時間に意識が向けられるようになって、あなたやあなたの周りの大切な人が幸せに過ごせるようになれば何よりだと思います。
投資は関係ないかもしれないですが、宝くじや相続で億万長者になったのに一文無しになってしまった人はお金の知識(マネーリテラシー)があればそうならずに済んだでしょう。
いつまでも浪費癖が抜けずに資産形成が進まないのも解決できるかもしれません。
投資の「正しい考え方」を学べる
・投資の現実的なリターンがどのくらいか客観的にわかるようになる
・投資するに値しないゴミ商品を見分けられるようになる
・投資詐欺に引っかからなくなる
・玉石混交のネット情報の中で正しい情報や、信頼できるインフルエンサーを選べるようになる
・知識はやがて自信となり、自分の判断で投資することができるようになる(狼狽売りもしなくなる)
本を読むことで安心して行動できる
もしこれから僕が勧める本を手にする時、あなたにモヤモヤした気持ち、不愉快な感情があったとしたらあなたがこれから大きく変わろうとしている前兆かもしれません。
恐れず前へ進んでください。
投資初心者におすすめの本4冊[厳選]
①両学長「お金の大学」
読みやすさ:対話形式で面白い。図解やイラストが豊富でスッと理解できる
学べること:お金の全体像(要点5つ)
①貯める力
固定費を下げる(保険を見直す、格安SIMにする)などすぐできる節約術
②増やす力
インデックス投資やNISAなど、初心者向けの投資方法を解説
③守る力
お金を守る(詐欺やボッタクリから資産を守る)
④使う力
賢く使う(価値があることに使う)
⑤稼ぐ力
副業で稼ぐ方法にも触れている
実際に読んだ感想
投資初心者がまず読むならこの本だと思います。
FP資格の勉強は難しいと感じている方も図解が多くてわかりやすいので、お金に対する全体像を最短で掴むのに最適でした。
改訂版は新NISAにも対応しているのもいいですね!
投資だけではなく、副業や節約にも触れているので、生活全般に役立つ知識がまとまっています。
可愛いイラストで子育て世代の方が「お金の基礎教養本」として一家に一冊置いておくのもおすすめです。
両学長のおかげで人生が変わったという方も多いのでは?
②山崎 元「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えて下さい!」
学べること:対話形式で話がスッと理解でき、扱うネタも面白い。お金全体の知識が身につく
①投資はシンプルでいい
難しい投資戦略は不要でインデックス投資をコツコツ続けていくだけで充分
どうしてもリスクを取りたくない方には債券のことにも触れている
②金融商品の見極め方
世の中の保険や投資商品の99%はゴミだとバッサリ言い切っている痛快さが山崎元さんらしい
手数料が安い商品を選ぶのが鉄則など、経済評論家なのに金融業界の多くの人を敵に回しそうな言葉を忖度無しでズバズバ語るところが信頼できる。
③老後資金の考え方
老後2000万問題みたいな他人が作った価値観に振り回されるのではなく、自分の状況に合わせた基準で考えられるようになるヒントになる
たとえば老後が30年だとして360万用意すれば月の支出に1万の余裕ができると言う考えはシンプルでわかりやすい。
他にも不動産についての考え方、結婚についての価値観、資産配分の決め方、ハイリスク・ハイリターンな投資への考え方など賛成するかどうかは置いておいて参考になると思います。
宝くじや外貨預金は反対するのに、競馬はやるのを力説するところが面白かったです。
「最後にまじめに働いて人生を楽しむ」という言葉は人生の大先輩である山崎元さんが言うからこそ、心に響くものがありました。
僕が読んだのは2017年に発行された本ですが、十分参考になりました。
最新の改訂版では現在のNISAやiDeCoにも対応、現在だと筆者が考える最適な投資信託にも対応しています。
2021年版ですがマンガのバージョンもあります。
③ジョージ・S・クレイソン他1名「バビロンの大富豪」
100年も前からある名著です。
バビロンの都市で貧困な一角で、職人と楽師2人の青年がいくら働いても苦しい生活のままでいることを嘆くシーンから始まります。
古き友人で、バビロン一の金持ちであるアルカドについて語り合う内に二人は気づくのです。
・どうしたら富を得ることができるのか教えを請うことを
・富を得るための道を探し当て、自ら願望を叶えるということを
そしてアルカドのもとへ友人たちを誘って向かうのです
「古の世界でバビロンが最も裕福な都市となったのは、バビロンの人たちが当時最も裕福な民だったからです。」
この一節を読んで日本の国民がもっと豊かだったらどうだっただろうと考えました。
歳月を経ても変わらないお金の真理は、これからもずっと輝き続けるでしょう。
小さな頃に見た太陽が今も変わらず輝き続けるように・・・
この本で出てくる教えを現代の社会に置き換えて読んでみてください。学ぶことがきっとあるでしょう。
僕はこの本がきっかけでお金を増やすことができるようになりました。
マンガバージョンもあります。
④モーガン・ハウセル「サイコロジー・オブ・マネー」
最後にどうしてもオススメしたかった本です。
・「どうして優秀な人が破産し、地味な清掃員のほうが莫大な資産を築く事ができたのだろう?」
ファイナンスの世界以外でこのような逆転劇が起こることはあるのだろうか?
・投資家がなぜ下げ相場の底で資産を手放してしまうのか?
投資やお金の勉強を始めると、多くの人が「正しい方法」や「最高の銘柄」を探しがちです。
ですが、実際に成果を左右するのは知識の多さよりも「感情のコントロール」だと気付かさせてくれるのが、この「サイコロジー・オブ・マネー」です。
筆者は投資の成否は「人間としての心理」に深く影響されると説いています。
全部で20のテーマから出来ています。
この本では、歴史や実例を交えながら「長期投資を続けるうえでどんな考えを持てばいいのか」が語られています。難しい専門用語も少なく、物語のように読み進められます。
投資初心者の方にとっては、単にお金を増やすテクニックではなく、お金とどう向き合うかという「姿勢」を学べる一冊。
資産運用を始める前に読んでおくことで、後の投資人生においてブレない軸を持つことができるはずです。
また激しい下落相場や、投資を継続するのにモチベーションを上げたい時に何度も読み返すのも凄くおすすめです。
まとめ
今回紹介した4冊は、投資初心者が迷わず読んでおきたい「人生の教科書」のような存在です。
正直に言えば、僕自身「こんな偉人たちの知識(本)にもっと早く出会っていれば、今とは違う人生を歩んでいたかもしれない」と悔やむ気持ちがあります。
普段の生活で、投資やお金について気づきを与えてくれる人は身近にいるでしょうか?
おそらく多くの人はそうではないと思います。
だからこそ、本から学ぶことは大きな価値があります。
まずは1冊でいいので、手にとってみてください。
きっと、あなたのお金に対する考え方や、これからの人生に大きなプラスの変化を与えてくれるはずです。
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